クモの糸の感触

朝の通勤電車でロングシートの一番端に座ってたのだ。
いつもと同じように目をつぶって少しうつ向き加減で、眠くなったら寝ようと思って、でも眠れずにいたのだ。

突然右耳の辺りに変な感触が。外を歩いててクモの巣に当たったような感触。
「ウヘーッ(怖)」と思って右手で払い退けるようにしたけどクモの巣は離れてくれず。目を開けて見てみたら、何だかひどく傷んだ長〜い髪の毛が目の前に。
ドア脇のいわゆる三角地帯に、座席に背を向けてもたれかかってる女のヒトがいて、その髪の毛がエアコンの風になびいて三角地帯との境目を越えて座席側に入り込んでるのだ。

「キモッ!」

他人の髪の毛に触れるのって他人の肌に直接触れるのと同じように嫌いなので、どうしても「キモッ」と思ってしまうのだ、口に出して言わないけど。

しばらくは耐えてみたのだ。
手で払い退けるようにしたので、そのヒトも気付いて、髪がなびかないように何か対策をするのではと期待して。

でも、クモの巣の感触はほぼ絶え間なく続いて、背中を向けてもたれかかってるヒトは自分の髪がなびいて他人に当たってることには全く思いが至らない様子。もう一度右手で払い退けるようにしつつ、クモの糸を指で挟んで微妙に引っ張ったりしてみたのだ。
そしたらそのヒトは後ろを振り向いて目が合ったのだ。

やれやれ、これで「キモッ」から解放されると思ったけど、

・・・思っただけだった。

嫌だな〜と思いながら2駅ほど我慢してみた。
座る位置を少し左にずらしてみたり。うつ向き加減をやめて背中を背もたれにピッタリ着けてみたり。でもクモの糸は絶え間なく。

意を決してみたのだ。
座った位置からは背を向けてもたれかかってるヒトの肩までは手が届かなかったので二の腕をポンポンと軽く叩いて言ったのだ。

「すみません、髪の毛が当たって気持ち悪いんで離れてもらえます〜?」

そいつは振り向いて、すぐ前に向き直って、そして無言のまま自分の頭から生えてるクモの糸をまとめて、肩ごしに自分の前に垂れ下がるようにしたのだ、無言のまま。

無言のまま。

何も言わないってことは「ごめんなさい」とか「失礼しました」とか思わなかったってことかな?
あるいは「うぜーな!」くらい思ったのかも?

混雑した電車で、長い髪がなびいて当たるのって結構あるよね。あれって当てられる方は気持ち悪いと思うんだけど、当ててる方は気持ち悪いと思わないのかなぁ〜?自分のカバンでさえ他人にずっとヘばりついてたら気持ち悪いと思うんだけど。
それとも「私の素敵なロングヘアーに触って〜」とでも??

暫くして、またまたクモの糸の感触がしたのだ。
「またですか?」と思って三角地帯を見遣るとそこにはさっきとは違って男性がもたれかかってた。髪がなびいてる訳でもないのだ。

外を歩いててクモの糸に当たった時って、払い落としても感触だけが当たった部分に暫く残ることってあるよね。まさにそれ。

皆さんも電車グモにご注意〜

3 Responses

  1. 朝の通勤電車は、皆さん殺気立っている?から「ごめんなさい」の一言も
    出なかったのでしょうかね。勘違い女性も多いから(私が他人に迷惑を
    掛けたり不快な気持にさせているはずかない、と。この美しい私が…、と)
    今回のような対応が正解なんでしょうね。可愛い女性だったら、何の苦痛
    にもならないでしょうけど(笑)

  2. いんちょーさん、おはようございます。
    うがちゃんも自動車通勤をやめて早2年。毎朝、ギュウギュウ詰めで有名な総武線快速に乗って通勤です。その間、足踏まれたり、いんちょーさんのように髪の毛攻撃にあったり… はたまた、ひじをわき腹にくらったり… まさに戦争(笑)。20年ほど前も電車通勤していた時期があったんですが、その頃に比べてもなんだかマナーは悪化の一方。自分のことで精一杯なのかな?

  3. >ぼんさん
    いや~、たとえ外見が可愛い女性だとしても、髪の毛が風になびいて他人に着いてるのに気付かない時点で、心が可愛くないと思ってしまうな~~。
    まあ、自分もいい年のオッサンだし可愛くないから(笑)お互い様かもだけど。

    通勤で使ってる路線は混んでもギュウギュウというほどにはならないので、殺気立ってる人はあまりいないんですよ。

    >うがちゃん
    総武線はまさに殺人的なラッシュですからねぇ~~。
    乗るときに流れに任せて奥に行ってしまうと、降りる駅で降りられなかったりして。

    マナーは悪化してるのかも知れませんが、あのひどい状況では「他人を思い遣ったとしても自分を思い遣ってくれる人はいないだろうな~」と諦めるしかないと思ってます。
    多分、みんなが同じように思って結局は誰も他人を思い遣らないようになってしまっているのではないかと。